Mind-Edit
(心の編集室)

10.「精神科、心療内科とカウンセリングはどう違うのか」


ストレスとその対策についての一般論は前回まででお話できたと思うので、今回からはもっと具体的に、私の行っているカウンセリングと、ストレスが原因で生まれる、それぞれの症状に応じた療法(私たちは“心理療法”と呼んでいます)の内容について説明していきましょう。

というわけで今回はこのパートのイントロダクションとして、私が専門にしているカウンセリングという仕事について説明したいと思います。

みなさんはカウンセリングというと”心の病”専門のカウンセリングだとお思いでしょうが、実はいろいろな人が相談に来ているのです。

たとえば、

  • 離婚相談
  • 弁護士や公認会計士になりたい人
  • 学力、集中力をアップしたい

とかいった相談者も来ます。

しかし、私がカウンセリングルームを開いて10年になりますが、ここ数年で顕著なことは

”心の病”

関係の相談が増えているということです。

現在、私のところに来るクライアントさんの中で約8割は心の病を抱えている人です。

しかも、男女比でいうと10年くらい前は9対1で圧倒的に女性が多かったのが、最近では6対4くらいまでに男性が増えてきているという状態です。そして、心の病の相談で来られる人のほとんどがストレスが原因でそのような症状になっているといえるのです。

その人たちは、“自分が精神的な面でちょっと おかしく なっているのかな?”と自己診断して私の所に来られる、あるいは精神的な原因と思われる胃痛や下痢とかいった肉体面での症状が出ている人たちです。

ただ心の病ということでは、一般的には精神科、もしくは心療内科でもいろいろな治療を行われているわけです。

そんなことから精神科や心療内科と、カウンセリングが実質的に同じ治療をしているのだろうと、ばくぜんと思っている人は多いのではないでしょうか。

しかし、これは誤解です。実際は、精神科や心療内科と私たちが行っているカウンセリングでは、基本的には大きな違いがあります。

その違いというのはこういうことなのです。

たとえば、あなたが裸で気温10度のところで何時間も過ごせば間違いなくカゼをひくでしょう。

そして40度近くの熱が出れば、あなたはきっとお医者さんに診てもらうはずです。その時、お医者さんはあなたに対してどんなことをするかといえば、まずあなたの話を聞いて、あなたが身体を冷やしてカゼを引いているんだという判断を下して、熱を下げたり、体力をつけて抵抗力を上げたりする注射や薬を与えてくれるわけです。つまり、カゼという病気自体を治す治療をしてくれるのです。

ですから、つぎに行った時はごく簡単にその後の経過を聞いて、熱などの身体の状態をチェックし、その状態に応じた処置や薬の処方をしてくれることでしょう。

しかしカウンセラーは、基本的にお医者さんのように直接的に病気を治すような治療はしません。私たちがすることは、まずあなたの話をじっくり聞いて、そこから“気温10度のところに裸で何時間もいたらカゼを引くんだ”という認識をあなたに持ってもらえるようにアドバイスしたり、サポートしたりするのです。

もし熱を下げる必要があるのなら、私はあなたにお医者さんに行って解熱剤を処方してもらうようにアドバイスします。

そして、結果的にこういう自覚を持ってもらうことで、あなたは再び気温10度の所で過ごす時には厚着をしたり使い捨てカイロを持ったりと、ちゃんと寒さ対策をするようになるわけです。

このように精神科や心療内科では、初回の診療では患者さんの話を聞いて、まずその人がどのような病気や症例の分類に入るのかを判断します。そして、その心の病の症状を改善するための薬を患者さんに処方するわけです。ですから次ぎの診察ではその薬が効果を発揮しているかどうかをチェックして、薬の処方を修正していくというのが一般的な診療方法といえます。

その点、私たちが行っているカウンセリングは、クライアントさんの話をじっくりと聞くことが基本になります。そして、心の病の原因となっているクライアントさんの心の中の悩みや問題点を、本人にはっきりと自覚してもらうようにサポートしていくわけです。

ただし、最近では精神科や心療内科でも、医療的な治療とカウンセリングを併用しているようなところもあるようなので、精神科や心療内科とカウンセリングの違いに関してはあくまでも基本的な部分での相違であると理解しておいてください。

次回は、カウンセリングのやり方について、もうちょっと詳しくお話していきたいと思います。

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