Mind-Edit
(心の編集室)

12.「心理療法の3つのやり方」


私たちがカウンセリングと並行して行う心理療法には、大きく分けて3つのやり方があります。

そのひとつが、クライアント(患者)さんが自分で行う心理療法です。

そしてもうひとつがカウンセラーとクライアントさんが協力しながら行う心理療法です。

最後はクライアントさんがまったくカウンセラーなどに依存する形で行う心理療法です。

特に私に100%依存していただく心理療法を行う場合は、かなり差し迫った問題を抱えている時といえます。たとえば、自傷行為をくり返しているとか、薬を大量に飲んでしまうとか、自殺未遂をしてしまう場合には(私たちの世界では、自傷行為と自殺未遂は違うものとして捉えます)、

「私と一緒に心理療法をやっていきましょう!」

という働きかけも効果がありませんし、時間的な猶予もあまりない状況のことが多いので、このような場合は私だけでどのような心理療法を行うかを決めてしまい、それをクライアントさんに半ば強制的に実行してもらうようにするわけです。

しかし、それ以外では心理療法の前提として、クライアントさんにその療法をきちんとやってもらうためには本人の動機付けが必要となってきます。そのために私はクライアントさんとじっくり話し合って、本人に十分に納得してもらった上で心理療法の指示を出していくわけです。

なぜならば、心理療法というものは多分に”訓練”という要素が強いものだからです。

おおざっぱなイメージでいえば、スポーツなどでよく言われるイメージ・トレーニングと似たようなものだと理解してもらえばいいと思います。

つまり、私のクリニックで心理療法を行う時は私が他者誘導をする形で行い、その心理療法のやり方を習得してらったり、それなりのコツをつかんでもらったりするわけですが、クライアントさんにそれを自宅などでくりかえし行ってもらい、療法の効果を高めていくためには、本人による自己誘導という形で行ってもらわなければならい場合も多くあるからです。

そして、そうなった時は、やはりクライアントさん本人にその心理療法の意味や効果についての確信があり、自主的に行っていく意志が必要になってきますから、自分だけで行う心理療法や、私と共同で行う心理療法の場合は、前にも言ったように本人の動機付けが必要不可欠になるわけです。

前回も説明しましたが、カウンセリングや心理療法というものは、あくまでも私たちカウンセラーとクライアントさんとの”共同”で行っていくものです。

つまり、クライアントさんが自分で気づく、またはやる気になることを目指すものなのす。病気でお医者さんにかかる時のように、ただ単にお医者さんに行って診察してもらい、そしてもらった薬を飲んでいればそれだけで症状がよくなるというものではないのです。

カウンセリングは、あくまでもクライアントさん本人になにが問題なのかを自覚してもらうために行うものであるという話をしましたが、心理療法の目的も、クライアントさんにその療法のやり方をマスターしてもらって、それによって心の免疫力を高めていくことが最終の目的になります。

ですから、やはりクライアントさんは

“私たちに治してもらう”という意識ではなく、

“自分で治していく”

という意識で取り組んでもらうのが理想といえるでしょう。

一説によれば現在、世界には約1100の心理療法があると言われています。しかし、国の違いや言語、文化の違いなどを考えれば、その中でも似たようなものは多くあるのではないかと思います。

私が考えるところでは、そういった1100とも言われる心理療法の中でも一般的によく使われているものは、約50〜60種類になると言えるでしょう。

次回からは、この50〜60種類の心理療法の中でも特にポピュラーであり、またみなさんがよく抱えている問題について効果があるものをセレクトして、その療法について何回かに分けて説明していきたいと思います。

みなさんが私たちが行っている心理療法についての知識を深めることで、私たちのクリニックへカウンセリングを受けに来ることへの抵抗感や恐怖心が少しでも軽くなることを期待します。

次回は「顕在意識と潜在意識」です。

ストレスを感じたら、”ストレスポイポイ”CDでストレスをポイッと捨てちゃいましょう。


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