Mind-Edit
(心の編集室)

13.「私たちの中の2つの心―潜在意識と顕在意識」


今回から心理療法について説明していくことになりますが、その前に心理療法に関係のある、私たちの中にある2つの心について説明したいと思います。

その2つとは

潜在意識顕在意識というものです。

心理学の世界などではよく潜在意識という言葉を耳にします。つまりこれは、私たちが日ごろ自覚していない意識のことです。

そして、顕在意識はその反対に、私たちが自分の気持ちや感情や精神などとしていつも感じている意識ということになります。

では、潜在意識と顕在意識はどう違っているのでしょうか?

私たちカウンセラーの世界では一般的に、潜在意識というものは、私たちがオギャーと生まれてきたばかりの状態で身につけているものだと理解されています。生まれたばかりの赤ちゃんが持っているものといえば、食べる、寝るなどという生きていくための本能、それから呼吸や、心臓、体温などをコントロールして生命を維持するための自律神経、そして両親から受け継いだ遺伝子といったものになります。

遺伝子という面でいえば、たとえば誰かが、

  1. “私はブロンドが好きだ”
  2. “フランス人になりたい”

という人がいても、

その人は生まれてきた時から、髪の毛が黒かったり肌の色が黄色だったりと、日本人として先祖から受け継いだ特徴が備わっているわけです。

そして、生まれたての赤ちゃんでも、お腹が空けば泣いてアピールし、お乳を差し出されればチュバチュバと吸って空腹を満たします。つまり、生まれたばっかりの赤ちゃんでも自分が生きていくために必要なことはすべて表現できる、またコントロールできる心を持っているのです。

それに対して顕在意識というものは、生まれてから後にその人が身につけてくる意識といえます。そして、それはその人の意志や判断力、批判力、価値観とかいったものなのです。つまり通常、日常的な人間の感情や行動は、その人の意志や判断力、批判力、価値観とかで左右されていると解釈できるのです。しかも、こういった後天的な顕在意識というものは、その人が3歳になるくらいまでに全体の80%ができてきてしまうのです。

まさに“三つ子の魂百までも”の諺どおりということです。

そして、顕在意識がほぼ100%近くまでできあがるのは12歳〜13歳くらいと言われています。

こう説明するとみなさんは驚くかもしれませんが、実際にそのくらいの年齢で私たちは自我に目覚めるわけですし、好き嫌いの判断や、負けず嫌いとか怖がりとかいったその人の性格の基本になるものは12歳〜13歳ころにすでに完成されているといえるのです。

自我、つまり顕在意識の芽生えという面をもう少し説明しましょう。

ちょっと下世話になってしまいますがオナラをすることを例にあげてみます。

生まれたての赤ちゃんは、お乳をいっぱい飲めば当然お腹にガスが溜まってきます。

そして、赤ちゃんは本能に忠実な潜在意識に支配されていますから、自分の体調を維持するためにがまんせずにプープーとオナラをします。

しかし、それが3歳4歳ころになると、人前でオナラをするのは恥ずかしいことだと感じてガマンするようになってきます。

なぜそうなってくるのかといえば、それは顕在意識が確立されてきたからだと説明できます。

ちなみに、記憶だけはその例外といえるでしょう。

たとえば、みなさんの中に幼稚園の年長組くらいまでのことをことを細かに覚えている人は、ほとんどいないのではないではないでしょうか。それは、その時のことは潜在意識の中に記憶されているからなのです。

そして、小学校6年生とか中学生になってくると、顕在意識はもう100%近く確立されてきます。

ですから、男の子でも女の子でも、ほとんどの子供はオナラがしたくなっても人前ではガマンするようになります。

しかし、お腹にガスを溜めておくことは健康にはよくないわけですから、潜在意識としてはガスを出したいと思っているのです。

それにもかかわらず、顕在意識の方はオナラをガマンするように働きかけているのすから、そこに潜在意識と顕在意識の葛藤が生まれてくるわけです。

このような潜在意識と顕在意識の葛藤が、私たちカウンセラーの世界ではうつ病を生む原因になると考えられています。

次回は、潜在意識と顕在意識の関係についてもう少し詳しく説明していきましょう。

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