2.「いいストレスと悪いストレス」
ストレス解消コラム
- ストレスの正体は?
- いいストレスと悪いストレス
- ストレスにはどんな種類があるのか
- 現代人はストレス虚弱体質なのか?
- ストレスと自律神経の微妙な関係
- 肉体的精神的ストレス・サインを見逃すな!
- いちばん基本的なストレス解消法とは
- 現代人になぜ癒しが必要なのか
- ストレスの自給自足はやめましょう
- 精神科、心療内科とカウンセリングはどう違うのか
- なぜカウンセリングを行うのか?
- 心理療法の3つのやり方
- 私たちの中の2つの心―潜在意識と顕在意識
- ふだん黙ってだけにキレると怖い潜在意識
- “〜ねばならない。〜であるべきだ”からの脱却
- 100点主義に幸せは来ない
- イメージ・トレーニング前編
- イメージ・トレーニング後編
- 無意識の意識、潜在意識に暗示をかける自律訓練法
- 催眠療法と自律訓練法の関係性とは
- 心理療法の効果を左右するあなたのイメージ力
- あなたにとってのいいストレス、悪いストレスを考えてみよう
by Itouzu Yuu
前回はストレスとはどういうものかなのか、ストレスを感じるということはどんな状態なのかを話しました。
ですから、みなさんはすでに、人間がどんな時にストレスを感じるかという大体のイメージをつかめたことでしょう。そして、なるべくストレスを避けたい、はやくストレスのない生活をしたいと思っていることでしょう。
それはどうしてか?
なぜならみなさんの頭の中には、このコラム以外にも、テレビや雑誌、その他の情報源から、
“ストレスは悪影響をおよぼす!”
という考えがあると思えるからです。しかし、実はストレスは必ずしも人間に取って悪いもの、必要のないものとは言い切れないのです。
今回は、そんな話をしてみたいと思います。
人は生まれてからストレスをまったく受けないということはあり得ません。ただストレスは確かにその人にとって不快なものですが、前回にも話したようにストレスはまったく個人的な問題なのです。
だから、あるストレスが人によってはいいストレスになったり、悪いストレスになったりすることがあるわけです。たとえば、スポーツをやってハイテンションになる人もいるでしょうし、逆に落ち込む人もいるでしょう。また、スポーツの疲労感を心地よく感じる人もいるでしょうし、その疲労がストレスになる人もいるでしょう。
つまり、ある人はスポーツによるストレスを自分にとって ”いいストレス” として受け止めているわけですし、ある人にとってはスポーツのストレスは不快なものになっているわけです。このように人間は無意識のうちに、いろいろなストレスを自分にとっていいストレスと悪いストレスに振り分けいく能力があるのです。
そして、いいストレスは人間を進化させる原動力、人間を成長させるスパイスと言えるでしょう。
たとえば、生徒が先生に「明日テストをやるよ」と急に言われたら、彼は“エッ、困ったな”と思ってストレスを感じるわけです。しかしながら一夜漬けでも勉強をしてそのテストに合格していかないと、その人の学力はいつまでたっても向上しないのです。
ですから、人が生活の中で日々向上していくためには、ある程度のストレスを受けてそれを自分自身で克服していく必要があります。
そんなわけで、もしあなたがストレスを受けても、それを自分の中で昇華できたのなら、それはあなたにとっていい刺激だった、”いいストレス”だったといえるでしょう。
ところが、“明日テストだ”というプレッシャーを受けて気分が落ち込んだまんま過ごしたり、緊張過多になってしまって赤点を取ってしまったのなら、それはその人にとっては悪いストレスになってしまったわけです。
このように、あなたにとって自分が向上していく上で必要なストレスはいっぱいありますし、またそれに慣れて克服していくことはとても大切なことなのです。
けっきょく、ストレスは悪者と言われますが、むしろストレスとうまくつき合っていく方が私たちにとって大事なことだと言えます。
仮にあなたがストレスのまったくない生活を送っていたらどうでしょう。
きっとあなたはその状態に満足し切ってしまい、なんの努力もせずに過ごすことになるでしょう。
そうなるとあなたは向上も成長もない人になってしまうのです。
そうならないためにも、私たちはいいストレスをどんどん利用していくべきなのです。
ストレスは慣れればどんどん許容範囲が広くなっていくものだと言えます。 ですから、”心の筋肉”が強いというか心の余裕がある人は、ストレスがかかっても、それがすぐに体調や精神状態に影響するということがなくなってくるわけです。
ストレスは慣れればどんどん許容範囲が広くなっていくものだと言えます。 ですから、”心の筋肉”が強いというか心の余裕がある人は、ストレスがかかっても、それがすぐに体調や精神状態に影響するということがなくなってくるわけです。