Mind-Edit
(心の編集室)

21.「心理療法の効果を左右するあなたのイメージ力」


このコラムでは、これまでに「認知(行動)療法」、「イメージ・トレーニング」、「自律訓練法」という3つの心理療法について説明してきました。前にも説明したとおりこの3つの療法は、私のアドバイスのもとでみなさんが自分で訓練して体得していただく療法なのです。

しかし、これから説明する療法は私主導で行う療法となってきます。ですから、この先はそれぞれの療法の行い方について詳しい説明は省略していくことにします。

ただし、これからお話しする療法も、みなさんが「イメージ・トレーニング」や「自律訓練法」を体得していると場合とそうでない場合では、その進みぐあいや効果に大きな差が出てきてしまうのです。

ですから、本来ならば、つまりゆっくりと時間をかけることが可能な場合は、やはり「イメージ・トレーニング」や「自律訓練法」をマスターしてから、つぎのステップとしてこれからお話しする療法に進むのが望ましいのです。

しかし、そういった時間的な余裕がない場合は、私の判断ですぐに「系統的脱感作法」や「拮抗制止法」という高度な心理療法をはじめる場合もあります。

これらの療法はみなさんの悪いクセ、または体質を改善するのに有効な療法といえます。

たとえば、“あがり症”、“潔癖症”、“対人恐怖症”などは、「系統的脱感作法」や「拮抗制止法」を使って直していくことが可能なのです。

「系統的脱感作法」は、たとえば電車に乗れない人に対して、私の誘導によって

「じゃあ、各駅停車の電車なら乗れますか?」

「つぎは急行電車に乗れますか?」

「急行でも満員電車には乗れますか?」

といったようにイメージの中で、段階的ハードルをあげていくのです。

「イメージ・トレーニング」の時に説明したように、人間はある状況をイメージすると、身体は反射的にイメージした状況に対応した反応を示しますから、もしイメージの中で超満員の急行電車に乗ってもなんともなければ、その人は実際に超満員の急行電車に乗ってもだいじょうぶ、ということになるのです。

「拮抗制止法」も「系統的脱感作法」と同じく、その人が不安に感じたり、パニックになる苦手な状況をイメージしてもらい、私の誘導で、そのイメージの中で不安を緩和させるリラックス状態を作り出すことをくり返して、実際に苦手な状況に遭遇してもその不安を緩和できるイメージを定着させるという療法です。

このような概要説明を読めばおわかりかと思いますが、「系統的脱感作法」にしても「拮抗制止法」にしても、そのスタートとなるのはクライアントさんが、自分の苦手な状況をリアルにイメージできるかどうかということなのです。

ですから、「イメージ・トレーニング」や「自律訓練法」が身に付いているクライアントさんは、こういった療法を行ってもすぐに効果が期待できるのです。

このような心理療法は、私とクライアントさんが一緒に行っていく療法なので、「認知(行動)療法」、「イメージ・トレーニング」、「自律訓練法」のようにクライアントさん1人の努力で身に付くものではありません。

しかし、その入り口はクライアントさんのイメージ力に関わってくるものなので、みなさんがふだんからリラクゼーションできるイメージ力を訓練しておくことは、決してムダにはならないということなのです。

次回は「あなたにとってのいいストレス、悪いストレスを考えてみよう」です。

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